ブリッジとは
ブリッジとは、歯が抜けてしまった部位の両隣の歯を削って土台を作り、橋渡しをする装置を作って装着する治療です。
入れ歯と違って取り外ししない装置のため、違和感が少なくなっています。
保険が適応されるため、歯が抜けた後の治療法として一般的によく使用されています。歯がない部位が少ない場合に適応となります。
メリット
- 入れ歯と違い、見た目が良い。
- 固定式のため、違和感が少ない。
- 入れ歯に比べて、噛む力が高い。(天然歯の約60% 入れ歯は約10%)
- 歯と歯を橋渡しのようにつないでいるため、歯にかかる負担を分散できる。
- ほとんどのケースで保険が適応できるため安価である。
デメリット
- 土台となる両隣の歯を削る必要があるため、土台の歯の寿命が短くなる。
- 土台となる歯が健康でない場合(歯周病で骨の吸収が進んでいるなど)は、作ることができない。
- 保険で作ろうとすると、使用材料が決まっているために奥歯では銀歯になる。(前から4番目 第1小臼歯以降の歯が銀歯になる)
- 保険で作ろうとすると、前から3番目の歯までしか白い材料が使えない。
- 保険外の場合は、変色しない白い材料を使えるため審美性が高くなるが、 治療費が高い。
- 歯周病で骨の吸収が進み、歯茎が下がっている場合は、見た目の回復が難しい
適応がおすすめできないケース
これは、欠損した歯の部分を両隣の歯に負担してもらうことによって、かみ合わせ機能を回復するものです。
そのため、欠損した部位や本数によっては適応が難しい場合があり、入れ歯やインプラントなど他の治療法がおすすめの場合があります。
個人のかみ合わせなどお口の状態により変わってきますので、歯科医師によくご相談ください。
インプラントや入れ歯との違い
入れ歯の特徴
- 歯をなくした本数が多い場合に適応となる。
- 歯をほとんど削る必要がない。
- インプラントに比べ、治療回数が少なくてすむ。
- かむ力が非常に弱く(天然歯の10分の1)、食事に困るケースが多い。
- 取り外し式なので、毎食後外して洗う必要がある。
- 違和感が大きい。
- 保険適応のものと適応外のものがある。
ブリッジの特徴
- 固定式のため、違和感が少ない。
- 入れ歯と違い、見た目がよい。
- インプラントに比べ、治療回数が少なくてすむ。
- 土台の歯を削らないといけないので、土台の歯の寿命が短くなる。
- 土台の歯が健康でない場合は、作ることができない。
- 保険適応のものと適応外のものがある。
インプラントの特徴
- 独立しているため、隣の歯に負担をかけない。
- 強度が高く、自分の歯のように噛める。
- 違和感が最も少ない。
- 見た目が最も優れる。
- 手術が必要なため、重度の糖尿病や心臓病など全身的な疾患をもつ方はできない場合がある。
- すべて保険適応外のため、値段が高い。
治療の流れ
1回目の来院
土台となる歯の形成
局所麻酔下(神経がない場合は行いません)で、丁寧に土台の歯の形を整えます。
型取り
土台の歯の全体の型取りをします。
仮歯装着
土台の歯の部分に仮歯を装着し、この日は一旦終了です
2回目の来院
試適
できあがってきた装置を歯に合わせ、適合をチェックします。
また、前歯の場合は形や色などの見た目を確認します。
調整
かみ合わせや隣の歯との適合などをチェックし、微調整していきます。
装着
特殊なセメントを用いて、歯に装着します。
メンテンスについて
末永く維持するためには、定期的なチェックとクリーニングが必要です。
また、入れ歯とは違い取り外しができない装置のため、人工歯の下に汚れがたまりやすい特徴があります。歯科衛生士による指導をうけ、歯間ブラシなどでの掃除を徹底されることが長持ちさせる秘訣です。
虫歯や歯周病を予防するためにも、定期的にメンテナンスを受けられることをおすすめ致します。